統計で騙されない 10 の方法
著 : ティム・ハーフォード
訳 : 上原裕美子
from: TOPPOINT 2022 年 8 月号
統計は有用だが、統計でうそをつくこともできる
統計の罠を見破る方法
とっさの感情には注意する
人は自分が信じたいものを信じる
バイアスのかかった同化
与えられたデータの意味を本当に理解できるか確かめる
例えば 「新生児死亡率」 の算出において、「新生児」 の定義とは?
「銃による死亡」 について 3 万 9773 という数字がよく出される (2017 年のアメリカで銃によって死亡した人数)
メディアでは、この数字とともに殺戮現場に救急車やパトカーが集まっている映像を流しがち
そのため、銃を使った殺戮が想起されやすい
実際のところ、銃による死亡の半数以上は自殺
比較や文脈を調べ、全体像の中で、その主張を眺める
俯瞰する
スケール感をもつ
その数字は大きいのか、小さいのか?
他にも……
鳥の目と虫の目を組み合わせる
統計が生じた背景に目を向ける
見せられたデータに欠けているものを考える
情報の透明性がなければ信頼できないと思う
公的統計の基盤に関心を持つ
美しいグラフやチャートの表面だけを見ない
頭と心を柔軟に
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